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ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 ブログトップ

ボッケリーニを聴きながら [ボッケリーニ:弦楽五重奏曲]

 パソコンの調子がいまいちです。購入して早5・6年になる代物で、メモリも少ないし、GBも頼りない。最近では、数時間使っていると動作が極端に遅くなって休止しがちになるという有様。

 タスク・マネージャーを使ってCPU占有率を調べてみますと、iexplore.exeというのが100%も消費しています。ワームかウィルスかと複数のオンライン・スキャンとウィルス対策ソフトを試してみたものの、異常なし。Process Explorerを導入し、プロセスを中止することに。これで様子を見るしかありませんかね・・・。

 最近になって、クナッパーツブッシュの1957年の「ニーベルングの指輪」(バイロイト・ライヴ)が復活しました (Walhall)。56年、58年の中で、もっとも入魂の、情念の塊のような猛烈な演奏です。

 このブログをスタートさせて、弦楽四重奏にどっぷりとつかるようになっていますが(コーヒー・ブレークでは脱線もありますけど(笑))、もともとはオーケストラ好きで、オペラも大好きです。クナの新譜は食指をそそるのですが(すでに、Golden Melodram盤を持っているのに、音質が気になるというマニア根性)、弦楽四重奏や室内楽曲でまだまだ聴きたいものもたくさんあり、我慢(←えらいっ!)

 ここのところ、毎日ショスタコーヴィチを聴いています。よせばいいのに、コンドラシン指揮の交響曲全集なんてのもつまみ聴きし、悶絶。一昨日はルビオ四重奏団の演奏を楽しみました。

8番、11番、13番。すっきりとした演奏ではありますが、この四重奏団はショスタコーヴィチという人の音楽をよくわかっているなと感心しきりです。「ごみ同然の演奏」なんていう評価も聞きましたが、解釈に関しては、私はけして悪いものではないと思っています。

 残念なのは、廉価盤であること。15曲収録されて2000円しないのです。CDの材質が良くないのか、音質もパッとしません。定位がはっきりせず、音圧も不安定な箇所があります。もちろん、これらは気にならないレベルの問題であって、一番の問題は使っている楽器かもしれません。

 デイヴィッド・ルビオが製作したヴァイオリン。非常に若い楽器で、独特の音がします。透明感があり、強奏になっても柔らかい質感であるのが心地良く、時には神秘的な音色を聴かせるのですが、細かくリズムを刻むと、キュッキュッとゴムを擦るような音になる。それに基調の音色が鉛色。安いCDに、安っぽい楽器の音が聞こえれば、むむっとなってしまうことは必定でしょうか。

 解釈は悪くないと思うだけにこれだけが残念な点です。

 毎日、ショスタコーヴィチを聴いていて、ふっと別の音楽を聴こうと手にとったのが、ボッケリーニでした。五重奏曲がいくつか収録されていて、柔らかく温もりのある弦の音、家庭的な心地の良いアンサンブル。インターネット・サーフィンをしながら、本を読みながら、「ながら聴き」。耳に優しく、夢のように聴こえてくるボッケリーニ。演奏している人たちはこの曲が好きなんだなと微笑ましくなりました。

 学者の世界には、「研究に疲れたら、読書をして休め」なんて言葉があります。音楽だったら、「音楽を聴くのが疲れたならば、音楽を聴いて疲れをとれ」なんて感じでしょうか。何も考えないで、ボケーッとして和むのに最適の一枚です。だからこそ、作曲者当人も、「ボケーッ」リーニと名乗ったのです(嘘)。

 ボッケリーニについては私は全然知りません。まだまだ「知らない」作曲家のひとりです。 

 


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